珍しく、ガラス乾板を引き伸ばすお仕事が来ました。昭和35年ごろの記念写真が写っています。愛用のDURSTでA4サイズに引き伸ばしました。傷やカビが少々ありますが、50数年前とは思えない綺麗な焼付けが出来ました。ガラス乾板は割れないように注意が必要ですが、平面性は抜群んですし、昔の銀の量の多い時代のネガですので、とても調子の整った焼付けが出来ます。デジタル万能の時代で、スキャナーで読んで修整そしてプリントすれば簡単ですが、やはり本物の銀塩写真は持ち味が異なります。久しぶりに写真屋らしい写真の仕事をしました。

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- 2014/05/05(月) 19:25:27|
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近所の公園に持ち出していざ撮影です

詳細な工程は省略しますが、現像後しっかり水洗して乾燥します


隙間や穴だらけの蛇腹ですのでやはり光線漏れしていました

引き伸ばしたり、密着焼付けをしますが、今回はスキャナーでデータ化しました



80年以上前のレンズで撮影した平田の町です。
ドイツのレンズです。なんとなく空気感がヨーロッパ風に思いませんか
これもすこし光線漏れしています

平田の某公園の松の木
コーティングのないレンズですので、現代のフィルムで撮影してもなんとなく昔風に写りました。
幼稚園から小学1・2年のころ、この松ノ木の根の部分を基地にして遊びました。爾来40数年経過して周囲の松の多くは松くい虫に食われ切り株だけが残っていますが、この松は健在です。この松の中央に樹皮がはげた部分がありますが、なぜか知っていますか。戦時中に飛行機の航空燃料にするための松脂を取った痕です。十分な石油が確保できず松脂からテレピン油を蒸留して代用品にしたようですが、オクタン価が低く十分なトルクが出なかったようです。大社の神門通りの松にも傷跡がたくさんの残っています。なんだかわびしくなりますね。
- 2012/08/01(水) 09:51:48|
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引っ張り出してきました、昔の組立て暗箱です。
レンズは80年以上の前のもの。どのように写るか興味津々デス。
久しぶりに緊張感のある撮影になりました。
昭和40年ごろまでは、このようなガラス乾板で撮影していました。
写っているのは、市内の某中学校の卒業写真です。

アダプター(カットシース)を使用して、現代のネガフィルムを装填します

さて、近所の公園に持ち出して撮影です

平田の町が逆さまに写っています。

フィルムの入ったホルダー(取り枠)をセットし、いざシャッターを切ります。

今回は露出計も使用しないですべて感で撮影しました。レンズの前に取り付けた箱型のソロントンシャッターは速度も極めていい加減で、およその感でエイヤーとやるのみです。蛇腹にも小さな穴が空いていますし、撮り枠の辺りも磨り減って隙間があります。現像結果はいかに。乞うご期待です。
- 2012/07/30(月) 19:40:16|
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組み立て暗箱です。(古い写真機編)
キャビネ判の組み立て暗箱で、レンズはカール・ツァイスのテッサー180mmがついています。先々代が開業した1930年(昭和5年)に購入したレンズです。
さて、この写真機はもともとガラス乾板で撮影するようにできていますが、アダプターを使えば現代のフィルムでも撮影できますので、近日中に実際に撮影してみます。お楽しみに。
- 2012/07/29(日) 19:20:07|
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